宛陵寺(読み)えんりようじ

日本歴史地名大系 「宛陵寺」の解説

宛陵寺
えんりようじ

[現在地名]松浦市今福町 仏坂免

楠籠くすごもりにある。海星山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。松浦氏の始祖宇野うの御厨の検校・検非違使として下向したという源久が隠居の地として今福の坂野さかの免に住し、久寿元年(一一五四)久の没後に同所に埋葬、邸宅を堂宇としたとされ、久の陵に宛てるという意で宛陵寺と号したという。また御法号付(松浦史料博物館蔵)には松浦家八代松浦公が久安四年(一一四八)に没して今福の宛陵寺を葬所にしたと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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