室本遺跡(読み)むろもといせき

日本歴史地名大系 「室本遺跡」の解説

室本遺跡
むろもといせき

[現在地名]観音寺市室本町

弥生時代前期初頭の土器が出土した海浜遺跡。出土土器は県の文化財に指定されている。遺跡は室本の海浜に堆積した厚い浜堤上に営まれていたもので、昭和三〇年(一九五五)砂の採掘中に五個の完形品のほか多数の破片も出土したという。現在文化財指定を受けている壺形土器には木葉文や鋸歯文重弧文等が施されており、弥生土器のなかでも前期初頭に位置付けられるもので、香川県では最古式のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android