富士山頂レーダ(読み)ふじさんちょうレーダ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富士山頂レーダ」の意味・わかりやすい解説

富士山頂レーダ
ふじさんちょうレーダ

気象庁富士山山頂に建設,1965年3月10日から運用を始め 1999年まで使用した気象レーダ。観測範囲は半径 800kmにわたり,観測スケッチは東京の気象庁を経て,映像電送装置によって地方気象台へも送られた。東京から遠隔操作もでき,台風シーズンには威力を発揮していたが,気象衛星の登場や施設の老朽化などから,測候所の機能のみを残して 1999年にレーダ観測を終了し,2008年10月1日からは測候所も無人となった。観測所の業務は,1999年に新設された静岡県菊川市と長野県茅野市の気象レーダ観測所に引き継がれている。(→気象観測

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android