察する(読み)サッスル

デジタル大辞泉 「察する」の意味・読み・例文・類語

さっ・する【察する】

[動サ変][文]さっ・す[サ変]
物事事情などをおしはかってそれと知る。推察する。「気配を―・する」「―・するところ何か隠しているだろう」
他人の気持ちをおしはかって同情する。おもいやる。「苦衷を―・する」「彼の悲しみは―・するに余りある」
深く調べる。
「人物の体質を―・する学者」〈中村訳・西国立志編
[類語]忖度推察拝察高察賢察明察憫察びんさつ推測推量推考端倪たんげい邪推類推酌量了察推認推断推定斟酌しんしゃく憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく察し心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む酌み取る思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す見越す感じ取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「察する」の意味・読み・例文・類語

さっ‐・する【察】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]さっ・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. おしはかって考える。推察して知る。また、思いやる。想像する。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「状を察して疑貽をなす事なかれ」(出典:平家物語(13C前)四)
  3. 深く調べる。こまかく吟味する。
    1. [初出の実例]「さっしたる御作意かな。をろかながら、われもまた一句申してみん」(出典:仮名草子・ねごと草(1662)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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