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日本では国家試験に合格して医師免許を取得すると、基本的な診療ができるように2年間の臨床研修が義務付けられている。その後は各地の病院などで本格的に働き始めるが、特定の診療科で高度な知識や治療技術を身に付けるため「専門医」の認定を目指す人が多い。これまでは各学会が独自に認定していたが、基準が異なり、領域も100以上に細分化していたため、2014年に第三者機関の「日本専門医機構」が発足。外科や内科など基本的な19診療科について学会の養成プログラムをチェックし、専門医を認定する制度が18年度に始まる。
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…患者に不安を与えないことを理由にして行う情報操作,顧客である患者から〈先生〉〈ドクター〉と敬称をつけて呼ばれることを暗に求めること,そして,これは日本に特有なことであるが,診療室で(診療の便宜のためという理由もあるが)患者には粗末な1本脚の丸いすを与えながら,みずからは背もたれ,ひじのせつきのりっぱないすに座ること,また医療内容への外部からの干渉を極端に嫌い,独立した自由業としての業務形式を好むことなどは,このような役割の解釈に沿ったものである。また近代社会では,とくに知識・技術がより高度であることを示すために,一般的な医者としての資格免許のほかに専門医という称号を制度化させている国が多い。これは,医療のある分野またはある範囲の技術を限るよう特殊化された医者であり,歴史的には,医師養成施設で教育内容を分担することによって,より高い内容を教授するため,あるいは,社会事業の一端として行われた生活困難者の救済のために設けられた収容施設の管理を効率化するために,視力障害者,聴力障害者,肢体不自由者,精神障害者,小児,妊産婦,老人などを,それぞれ分けて収容したが,そこに医者が医療についての管理を委託されて関係をもったところから始まっている。…
※「専門医」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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