小付(読み)こづけ

精選版 日本国語大辞典 「小付」の意味・読み・例文・類語

こ‐づけ【小付】

〘名〙
荷物の上に更に小さな荷物を添え付けること。また、その小さな荷物。小付け荷物。
※後撰(951‐953頃)賀・一三八一「年の数積まんとすなる重荷にはいとどこづけをこりも添へなん〈村上天皇〉」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「本馬一駄乗にかぎり貫目外の小附(コヅケ)とすることを許されてゐた」
② 重い負担のある上に更に負担が加わること。また、その加わった負担。
評判記・もえくゐ(1677)「こひのおもににこづけをそへ」
料理屋などで、最初に出す小鉢物。つきだし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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