小切る(読み)コギル

デジタル大辞泉 「小切る」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎ・る【小切る】

[動ラ五(四)]
小さく区切る。
「彼の体を心配して…お豊が酒を―・るのも」〈里見弴多情仏心
値切る。
値段はもっと―・ることが出来るし」〈武田銀座八丁

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精選版 日本国語大辞典 「小切る」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎ・る【小切】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 物を小さく切り分ける。また、小出しにする。
    1. [初出の実例]「かくごのまへ・給分こぎりゃ身をこぎる」(出典:雑俳・削かけ(1713))
    2. 「纒まったものを少しづつ小切って読んで行って」(出典:一つの思考実験(1922)〈寺田寅彦〉)
  3. 値切る。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「あたひはこぎりますまい」(出典:狂言記・仏師(1660))
  4. 金品などをせびりとる。
    1. [初出の実例]「給分の加増は赤前垂をこぎる」(出典:俳諧・本朝文選(1706)二・説類・出女説〈木導〉)

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