小原宿(読み)おはらしゆく

日本歴史地名大系 「小原宿」の解説

小原宿
おはらしゆく

[現在地名]大原町古町

因幡往来宿場で、因幡鳥取藩主の参勤交代に利用された。古町ふるまち宿とも称され、宿場は古町村を中心に川西かわにし村・辻堂つじどう村域にも及んだ。辻堂村も宿場並みの街村を形成し、古町・川西を上小原、辻堂を下小原とよぶ場合もあった(難波氏筆写文書)。宿場の整備は池田光政因伯に移封した元和三年(一六一七)以降とみられ、翌年からの同氏の参府・帰国に際し機能していたと考えられる(「池田家履歴略記」池田家文庫)


小原宿
おばらじゆく

[現在地名]相模湖町小原

相模川上流左岸、段丘上に位置する。甲州道の一宿。与瀬よせ村に属し、与瀬宿と合宿。東は小仏こぼとけ宿(現東京都八王子市)、西は与瀬宿。

弘化元年(一八四四)の小原宿宿村大概帳(県史九)によれば小仏宿へ一里二二町、与瀬宿へ一九町、宿内の町並二町半。天保一四年(一八四三)改の家数六一、人数二七五(男一五一・女一二四)。宿の入口に本陣があり、建坪八四坪。宿の中ほどには脇本陣があり、建坪六三坪。旅籠屋七軒。地子免許一千二二六坪。宿の入口には高札場・人馬継問屋場があり、問屋一人、年寄六人がいて、日々の通行に各々一人が問屋場に詰めて業務を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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