小夜の中山(読み)サヨノナカヤマ

デジタル大辞泉 「小夜の中山」の意味・読み・例文・類語

さよ‐の‐なかやま【小夜の中山/佐夜の中山】

静岡県掛川市の日坂にっさかから島田市菊川までの坂道。旧東海道難所夜泣き石伝説で知られる。さやのなかやま。[歌枕
「岩がねのとこに嵐をかたしきてひとりや寝なむ―」〈新古今羇旅

さや‐の‐なかやま【小夜の中山/佐夜の中山】

さよのなかやま

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精選版 日本国語大辞典 「小夜の中山」の意味・読み・例文・類語

さよ‐の‐なかやま【小夜中山・佐夜中山】

  1. さやのなかやま(佐夜中山)
    1. [初出の実例]「あづまぢのさよの中山なかなかにあひみてのちぞわびしかりける」(出典:宗于集(939頃))

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世界大百科事典(旧版)内の小夜の中山の言及

【小夜ノ中山】より

…歌枕。静岡県掛川市日坂(につさか)と榛原(はいばら)郡金谷町の間にあり,東海道の難所として知られた。古くは〈さやの中山〉とよばれ,《古今和歌集》巻二に載る紀友則の歌〈あづまぢのさやの中山なかなかになにしか人を思ひそめけむ〉が初出。西行の〈年たけて又こゆべしと思ひきや命なりけりさ夜(よ)の中山〉(《新古今和歌集》巻十)は名歌として,後世,ここを通った文人らの紀行にはしばしば引用された。〈さや〉を〈さよ〉と呼ぶことはこのころから始まる。…

※「小夜の中山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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