小山古墳群(読み)おやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「小山古墳群」の解説

小山古墳群
おやまこふんぐん

[現在地名]一志町小山 前田

小山集落の南に南北に延びる標高約三五メートル、水田面との比高約一五メートルの細長い丘陵地にある一八基の後期古墳群。分布状況からA・B二群に分れ、A群の八基は丘陵頂部に位置する。一号墳は当古墳群中最大の規模を有し、横穴式石室完存。全長六・二メートルの平面は片袖形式で、袖部は幅約二メートル、長さ四・六メートルの玄室部に対し約一メートル張出し、形態的には古い要素を有する。二・三号墳も横穴式石室である。三号墳は全長五・三メートル、幅一・六メートルで、玄室と羨道区別はつきにくいが、いずれも比較的大きな花崗岩を利用しており、一志町内の他の横穴式石室が粗粒砂岩の扁平な石材を使用しているのに比べ、特徴的である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android