小栗原村(読み)おぐりはらむら

日本歴史地名大系 「小栗原村」の解説

小栗原村
おぐりはらむら

[現在地名]船橋市本中山もとなかやま一―七丁目・東中山ひがしなかやま一丁目

二子ふたご村の北西に位置する。村内を房総往還が通り、集落の一部は中山法華経寺の門前町栗原くりはら八ヶ郷の内で、「和名抄葛飾かつしか郡栗原郷の遺称地とされる。応永一七年(一四一〇)の香取造営料足納帳(静嘉堂文庫)に原越前殿分として小栗原とみえ、九反五〇歩があった。台地上のしろにわにあった遺構城之台じようのだい城の跡としていたが現在消滅しており未詳。寛永三年(一六二六)の朝比奈市郎書上(国立国会図書館蔵)では小栗原村一二〇石余が同氏領で、ほか新田七町余とある。元禄期(一六八八―一七〇四)高石神たかいしがみ(現市川市)の石井兵庫らにより開かれた兵庫ひようご新田があり、溜池二ヵ所は内匠たくみ堀から引水したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android