小禄墓(読み)おろくばか

日本歴史地名大系 「小禄墓」の解説

小禄墓
おろくばか

[現在地名]宜野湾市嘉数一丁目

嘉数かかず地区の北を流れる宇地泊うちどうまい(比屋良川)崖にある遺跡。川の崖中腹を掘込み、前面を切石や野面石でふさいだ古墓の形式で、大きさは幅八・五メートル、高さ二・四メートル。御轎が墓内にそのまま入れるように通常の墓口とは別に石積みに目地があり、幅一・七メートル、高さ二・四メートルの範囲の取外しが可能となっている。一九五六年(昭和三一年)に墓内から中国渡米の閃緑岩で造られ、弘治七年(一四九四)六月吉日の年紀と「おろく大やくもい」と浮彫された平仮名銘文のある石厨子が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android