小笠懸(読み)コカサガケ

デジタル大辞泉 「小笠懸」の意味・読み・例文・類語

こ‐かさがけ【小×笠懸】

笠懸の一。遠笠懸に比べて的や射程距離などの小規模なもの。→笠懸

お‐がさがけ〔を‐〕【小×笠懸】

笠懸の一。4寸(約12センチ)四方の小さい的を馬上から射る競技中世に盛んに行われた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小笠懸」の意味・読み・例文・類語

こ‐かさがけ【小笠懸】

〘名〙 笠懸(かさがけ)一種四寸四方の板を串で挟んで的とし、遠笠懸(とおかさがけ)より近い距離から、笠懸蟇目(かさがけひきめ)の矢で射るもの。おがさがけ。
承久記(1240頃か)下「馬をはたと出だして、小笠懸(カサカケ)射る様に折下って、敵が鎧の草摺余り白く見えける所を指して射給ふ」

お‐がさがけ を‥【小笠懸】

〘名〙 的が四寸(約一二センチメートル)四方の板の笠懸。一説に、笠懸より的の距離が近く、的を馬手(めて)に立て馬場末からはいって射るもの。こがさがけ。
吾妻鏡‐寿永三年(1184)五月一九日「於杜戸松樹下、有小笠懸、是土風也」

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