小額(読み)コビタイ

デジタル大辞泉 「小額」の意味・読み・例文・類語

こ‐びたい〔‐びたひ〕【小額】

ひたい。ひたいについてのちょっとした動作にいう。
判官はうぐわんあまりの嬉しさに、―はったと打って」〈狂言記那須与一
江戸時代の髪の結い方で、額を狭く見せるもの。

しょう‐がく〔セウ‐〕【小額】

小さい単位の金額。⇔高額

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精選版 日本国語大辞典 「小額」の意味・読み・例文・類語

こ‐びたい‥びたひ【小額】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「こ」は接頭語 ) ひたい。特に額の髪の生えぎわの部分。また、額についてするちょっとした動作についていう語。
    1. [初出の実例]「ほろをもきりおとされかぶとをもうちおとされ、こびたいきらせ」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))
  3. 小さいひたい。狭いひたい。
    1. [初出の実例]「世間の人は半額広眉の大びたいをこのむに、小嬋娟の、者やうの小額の小眉をするほどに、世間人の好に不入が如きぞ」(出典四河入海(17C前)一〇)
  4. 江戸時代の髪の結い方の一つ。両方の鬢(びん)を大きくとって、額が狭く見えるようにしたもの。
    1. [初出の実例]「男の髪も、〈略〉小びたい有は見ぐるし」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)
  5. すみまえがみ(角前髪)〔物類称呼(1775)〕
  6. ( から転じて ) 山の頂に近い正面をいう。
  7. ひたいの上に白い斑点のある毛並をしている馬。月額(つきびたい)
    1. [初出の実例]「自幕下引給御馬〈略〉一疋〈くりけ、こひたい〉」(出典:吾妻鏡‐建久二年(1191)一一月二二日)

小額の補助注記

は、「王喜て即牛を見給ふに、鷹角にして大斑に鷲(わし)尾にして小額(こヒタヒ)なり」〔三国伝記‐八〕のように、牛の毛並についての例もみられる。


こ‐がく【小額】

  1. 〘 名詞 〙 植物やまあじさい(山紫陽花)」の異名。《 季語・夏 》 〔大和本草批正(1810頃)〕

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