少人数学級(読み)しょうにんずうがっきゅう

知恵蔵mini 「少人数学級」の解説

少人数学級

国が定めた上限以下の人数で構成される小中学校の学級のこと。義務教育標準法により、1959年度は上限50人と定められ、改正により64年度に同45人、80年度に同40人と引き下げられてきた。2011年度にも同法が改正され、小学1年生の1学級の人数上限がさらに35人へと引き下げられて、翌12年には小学2年生も35人と定められた。こうした動きにより全国自治体の小中学校で少人数学級が増えており、特に秋田県では01年に「少人数学習推進事業」が始まるなど、先進的な取り組みで知られている。10年度統計では、経済協力開発機構(OECD)諸国の平均学級規模は21.6人、日本は28.0人で、韓国チリに次いで3番目に多い国となっている。

(2014-10-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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