尺縑(読み)セッケン

デジタル大辞泉 「尺縑」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けん〔セキ‐〕【×縑】

1尺ほどの絹地。わずかばかりの絹。転じて、ほんの小さな画作。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尺縑」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けんセキ‥【尺&JISEDAF;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「縑」は二本合わせて細かく織った絹の意 ) 一尺(約三〇・三センチメートル)ほどの絹地。わずかばかりの絹。
  3. 転じて、日本画は絹に描くところから、ほんの小さな画作。
    1. [初出の実例]「この故に無声の詩人には一句なく、無色の画家には尺縑なきも、かく人生を観じ得るの点に於て」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)

せき‐けん【尺&JISEDAF;】

  1. 〘 名詞 〙せっけん(尺縑)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android