デジタル大辞泉
「展開」の意味・読み・例文・類語
てん‐かい【展開】
[名](スル)
1 広くひろげること。また、広くひろがること。「眼下に展開する平野」
2 物事をくりひろげること。「大論争を展開する」「華麗なる演技が展開される」
3 次の段階に進めること。また、次の段階に進むこと。「行き詰まった交渉の展開をはかる」「事件は意外な方向に展開した」
4 密集していたものを散開させること。また、散開すること。「グラウンドいっぱいに展開して攻撃する」
5 数学で、単項式と多項式、または二つ以上の多項式の積の形を、一つの多項式の形に表すこと。例えば、a(b+c)をab+acとしたり、(x+a)(x+b)をx2+(a+b)x+abとしたりすること。
6 立体の面を、長さ・角度などを変えずに平面上に移すこと。多面体などを切り開いて平面上に広げること。
7 ⇒解凍2
[類語]伸張・伸展・拡大・拡張・膨張・拡充・増幅・発展・成長・伸びる・広がる
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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てん‐かい【展開】
- 〘 名詞 〙
- ① のべひろげること。また、のべひろげられること。
- [初出の実例]「芥(からしな) 同上 蕚開花の日に当りて展開す」(出典:植物小学(1881)〈松村任三訳〉一〇)
- 「遙かに曠野が展開し」(出典:塔(1946)〈福永武彦〉)
- ② くりひろげられること。ひろげてことが行なわれること。
- [初出の実例]「一歩深く人の心の裡に踏み入った世界が、舞台の上に展開されて来る」(出典:藤十郎の恋(1919)〈菊池寛〉三)
- ③ 視界がひろがること。眼前に一面にひろがりあらわれること。
- [初出の実例]「展開咫尺大雲垂、天門嘘レ雨墨淋漓」(出典:南郭先生文集‐三編(1745)一・画龍引)
- 「まるで予期したものとは違ふものが、一度に目の前に全貌を展開する」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉異邦人)
- ④ 発展すること。向上させること。敷衍(ふえん)すること。
- [初出の実例]「自殺を一歩展開して他殺にしてもよろしい」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)
- ⑤ 密集部隊が散開隊形になること。隊伍がある間隔をもって開くこと。散開。〔五国対照兵語字書(1881)〕
- ⑥ 数学でいう。
- (イ) 多項式と多項式、または単項式と多項式の積の形の式を、乗法の演算を行なって単項式の代数和の形にすること。
- (ロ) 立体の表面に適当に切れ目を入れて、一平面上にひろげること。
- ⑦ クロマトグラフィーで、溶媒やガスを用い、吸着させた混合物を分離させる操作。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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展開【てんかい】
(1)多項式と単項式または多項式との積を,単項式の和として表すこと。たとえば(a+b)2を展開すればa2+2ab+b2となる。一般には関数fを与えられた一組の関数f1,f2,…,f(/n)の一次結合(無限級数になってもよい)としてf=c1f1+c2f2+…+c(/n)f(/n)の形に表すこと。(2)多面体は適当な辺に沿って切り開くと一平面上に広げられる。これを展開といい,得られた平面図形を展開図という。曲面のうち,柱面・錐面・接線曲面(線織面)は平面上に伸縮なく展開でき,これを展開曲面または可展面という。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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展開
てんかい
(1) expansion 数学で,関数をべき級数など,よく知られた関数の級数で表わすことをいう。 (2) development 立体を切断して平面上に広げることを展開という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報
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普及版 字通
「展開」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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