山上 喜美恵(読み)ヤマガミ キミエ

20世紀日本人名事典 「山上 喜美恵」の解説

山上 喜美恵
ヤマガミ キミエ

大正・昭和期の助産婦,社会運動家



生年
明治32(1899)年1月25日

没年
昭和51(1976)年10月25日

出生地
岡山県上道郡古都村(現・岡山市)

旧姓(旧名)
清水

別名
別名=高石 春子,高石 はる

学歴〔年〕
岡山市立古都小学校卒

経歴
家が貧しいため小学校を卒業して裁縫を学び、14歳の時から女中となって家計を助けた。のち農業を営む東原家に嫁ぎ、一男を儲けるが、大正12年に離婚。以後、子育てをしながら夜学に通い、看護学や産婆学を修めて助産婦となる。この間、キリスト教入信。13年農民運動家の山上武雄再婚、夫の影響を受けて自身も農民運動に参加し、15年岡山県農民組合婦人部の結成に尽力した。その後、子供が産まれたため運動から離れ、助産婦として働きながら子供を養育。昭和18年に夫と死別したのちはハンセン病病院などで奉仕活動を行い、戦後も地域活動を進めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山上 喜美恵」の解説

山上喜美恵 やまがみ-きみえ

1899-1976 大正-昭和時代の助産婦,社会運動家。
明治32年1月25日生まれ。離婚後,子供をそだてながら看護学,産婆学をまなぶ。このころ受洗。大正13年農民運動家山上武雄と再婚。農民組合婦人部を結成。夫と死別後,ハンセン病病院などで奉仕活動をおこなった。昭和51年10月25日死去。77歳。岡山県出身。旧姓は清水。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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