山勢松韻(1世)(読み)やませしょういん[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山勢松韻(1世)」の意味・わかりやすい解説

山勢松韻(1世)
やませしょういん[いっせい]

[生]弘化2(1845).7.28. 江戸
[没]1908.9.9. 東京
山田流箏曲家。山勢派の代数としては3世。都名 (いちな) 慶賀一。本姓吉田。前名山清勾当。2世山勢検校に師事,3世山勢襲名,のちに松韻と名のる。 1880年文部省音楽取調掛に出仕,その後,東京音楽学校となるに及んで,91年同校教授となり現在の東京芸術大学邦楽科の基礎をつくった。 1888年には邦楽最初の公刊五線譜『箏曲集』の校訂に参加。作品に『都の春』『朧月』『花の雲』がある。門下からは1世萩岡松韻,今井慶松らの名手輩出

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