山川[町](読み)やまがわ

百科事典マイペディア 「山川[町]」の意味・わかりやすい解説

山川[町]【やまがわ】

鹿児島県揖宿(いぶすき)郡,薩摩半島の南東端を占め,旧火口が沈水した山川湾に面する旧町。主集落は藩政期に琉球貿易港町,明治以後は遠洋漁業の基地として発展,カツオ漁業の根拠地で水産加工も盛ん。農村部では野菜花卉(かき)などを産する。鰻(うなぎ)池長崎鼻,湾西岸の成川温泉(純食塩泉,52〜90℃)がある。指宿(いぶすき)枕崎線が通じ,対岸の根占港との間にはフェリーが通じる。2006年1月揖宿郡開聞町と指宿市へ編入。37.18km2。1万884人(2003)。

山川[町]【やまかわ】

徳島県北部,麻植(おえ)郡の旧町。吉野川中流南岸を占め,主集落は川田川の合流点付近にあり徳島線が通じる。古くから和紙の製造を行う。硫化鉄鉱を産した高越(こうつ)鉱山は1969年閉山。東部山瀬忌部(いんべ)神社,西にツツジの名所高越山がある。2004年10月麻植郡鴨島町,川島町,美郷村と合併し,吉野川市となる。42.27km2。1万2029人(2003)。

山川[町]【やまかわ】

福岡県南部,山門(やまと)郡の旧町。矢部川流域低地と東部の山地を占め,扇状地は水田地帯をなし,野菜,ブドウ山間部でのミカン栽培も盛ん。農産加工も行う。御牧山は景勝地。2007年1月,山門郡瀬高町,三池郡高田町と合併し,みやま市となる。26.38km2。5391人(2005)。

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