山帰来(読み)サンキライ

デジタル大辞泉 「山帰来」の意味・読み・例文・類語

さんきらい【山帰来】

サルトリイバラ科の蔓性つるせいの落葉低木。全体サルトリイバラに似るが、とげはない。夏、白い小花を開く。中国・インドシナ・インドに分布地下根茎漢方利尿解熱解毒薬にする。
サルトリイバラ別名 花=春》

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精選版 日本国語大辞典 「山帰来」の意味・読み・例文・類語

さんきらい【山帰来】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ユリ科のつる性低木。台湾、中国、インドに産する。茎はなめらかで刺(とげ)がなく巻ひげをもつ。葉は長さ約一〇センチメートルの楕円形または卵状披針形で三行脈がある。葉腋(ようえき)から花柄を出し、ごく小さな白い花を密集してつける。地下の塊根土茯苓(どぶくりょう)といい梅毒の薬にする。なめらさんきらい。
    1. [初出の実例]「薬種山帰来半斤〈五分〉」(出典:言経卿記‐慶長二年(1597)一一月一四日)
  3. 植物さるとりいばら(菝葜)」の異名

▼さんきらいの花《 季語・春 》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「山帰来」の解説

山帰来 (サンキライ)

植物。ユリ科の落葉つる性植物,薬用植物。サルトリイバラの別称

山帰来 (サンキライ)

植物。ユリ科のつる性低木

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