岩が根(読み)イワガネ

デジタル大辞泉 「岩が根」の意味・読み・例文・類語

いわ‐が‐ね〔いは‐〕【岩が根/石が根】

イラクサ科の落葉低木。暖地に自生し、高さ約2メートル。枝は斜めに伸び、暗紫色。葉は長楕円形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。雌雄異株小花球状に群がってつく。胡椒木こしょうぼく。やぶまお。かわしろ。
《「ね」は大地に固定しているもの、の意》大岩。岩根
「―のこごしき山に入りそめて山なつかしみ出でかてぬかも」〈・一三三二〉

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精選版 日本国語大辞典 「岩が根」の意味・読み・例文・類語

いわ‐が‐ねいは‥【岩根・石根】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土中にしっかりと根をおろした大きな岩。また、そのように大きな岩の根もと。いわね。
    1. [初出の実例]「大和をも遠くさかりて伊波我禰(イハガネ)の荒き島根に宿りする君」(出典:万葉集(8C後)一五・三六八八)
  3. イラクサ科の落葉低木。本州中部以西に生える。高さ一~二メートル。枝は暗紫色。若枝と葉の裏には細毛がある。葉は柄をもち互生。葉身は長さ五~一五センチメートルの長楕円形で先はとがり、縁には浅い鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。春、小枝や葉のわきにごく小さな緑白色の花がかたまってつく。こしょうぼく。やぶまお。かわしろ。〔日本植物名彙(1884)〕

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