岩槻[市](読み)いわつき

百科事典マイペディア 「岩槻[市]」の意味・わかりやすい解説

岩槻[市]【いわつき】

埼玉県東部の旧市。1954年市制。綾瀬川,元荒川が流れる台地沖積低地を占める。中心市街は太田道灌築城と伝える岩槻城の城下町で,日光御成街道宿場町市場町でもあった。東北自動車道,国道16号線と122号線が交わり,東武野田線が通じる。伝統産業に近世以来の名産で,家内工業ながら全国一の生産額を上げるひな人形などの岩槻人形,桐細工(たんす羽子板)がある。1972年の東北自動車道開通以来,電気機器,金属,一般機器工業が盛んとなった。周辺では米,施設園芸,野菜栽培が行われる。北部の慈恩寺は坂東第12番札所の名寺。真福寺貝塚など縄文(じょうもん)遺跡が多い。2005年4月さいたま市へ編入し,岩槻区となる。49.16km2。11万110人(2003)。
→関連項目加納藩日光御成道

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