岩神王子跡(読み)いわがみおうじあと

日本歴史地名大系 「岩神王子跡」の解説

岩神王子跡
いわがみおうじあと

[現在地名]中辺路町道湯川

岩神峠に跡地がある。熊野九十九王子の一つで、石上石神とも記される。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二五日条に「次石上之多介、参王子許」とある。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月一四日条に、参拝した王子名を並べたうちに「イハ神」とある。当王子は新羅しんら大明神とされ、本地は文殊菩薩(寺門伝記補録)。「熊野詣紀行」に「岩神王子、大木の陰にあり小社也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android