川西(町)(山形県)(読み)かわにし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川西(町)(山形県)」の意味・わかりやすい解説

川西(町)(山形県)
かわにし

山形県南部、東置賜郡(ひがしおきたまぐん)の町。1955年(昭和30)、小松町と大塚、犬川(いぬかわ)、中郡(ちゅうぐん)、玉庭(たまにわ)の4村が合併して成立、同年吉島(よしじま)村を編入。米沢(よねざわ)盆地の南西部に位置し、松川西岸を占め、従来川西とよばれていたのを町名とした。町の中央をJR米坂線、国道287号が縦断する。また、北部を山形鉄道(フラワー長井線)と国道113号が横切る。町域の東半は犬川・鬼面(おもの)川の沖積地からなる水田地帯で、後者には散村形態がみられる。西半は飯豊(いいで)山地東麓(ろく)に広がる玉庭丘陵が占め、肉用牛飼育や果樹の生産が盛ん。役場のある中心地の小松は近世以降犬川の谷口集落、また越後(えちご)街道の宿場として栄え、玉庭は間道などの押えとして米沢藩の原方(はらかた)郷士が配置された。下小松古墳群(国指定史跡)、天神森古墳(県指定史跡)、約10万株ある川西ダリヤ園、陶磁器を主とする掬粋(きくすい)巧芸館がある。面積166.60平方キロメートル、人口1万4558(2020)。

中川 重]

『『川西町史』全3巻(1979~1985・川西町)』


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