左見右見(読み)トミコウミ

デジタル大辞泉 「左見右見」の意味・読み・例文・類語

とみ‐こうみ〔‐かうみ〕【左見右見】

[名](スル)あっちを見たり、こっちを見たりすること。また、あちこち様子をうかがうこと。
「―して貫一は呆るるのみなり」〈紅葉金色夜叉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「左見右見」の意味・読み・例文・類語

とみ‐こうみ ‥かうみ【左見右見】

〘名〙 あちらを見たり、こちらを見たりするさま。
伊勢物語(10C前)二一「いづかたに求め行かむと門に出でて、と見かう見みけれど」
[補注]一説に、「み」は互いに相反する二つ事柄を並べて表現するときに付ける接尾語とする。

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