巨視的(読み)キョシテキ

デジタル大辞泉 「巨視的」の意味・読み・例文・類語

きょし‐てき【巨視的】

[形動]
人間感覚で直接に識別しうる程度の大きさを対象とするさま。「巨視的世界」⇔微視的
事物を全体的に観察するさま。マクロ的。⇔微視的
[類語](2大乗的大局観大所高所

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精選版 日本国語大辞典 「巨視的」の意味・読み・例文・類語

きょし‐てき【巨視的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 肉眼、感覚で直接に識別することのできる程度の大きさを有するものを対象として見るさま。
  3. 物事に対し全体的に把握理解をするさま。大局的な観点より把握するさま。⇔微視的
    1. [初出の実例]「明治の革命は巨視的にみて一つの偉大な民族的達成であったと認めるのでなければ、私たちに希望はないのである」(出典:明治の再評価(1956)〈桑原武夫〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「巨視的」の意味・わかりやすい解説

巨視的
きょしてき
macroscopic

本来は肉眼で見える大きさの物や事柄を形容する言葉。マクロまたはマクロスコピックともいう。通常は多数の分子原子から成る物体性質現象について,個々の構成要素挙動に立入ることなく記述するときを巨視的という。構成要素の性質と挙動から統計力学を用いて物体の巨視的性質を導き出すのを微視的方法という。さらに拡張した意味で,多数の要素から構成される体系の全体的な性質や行動重点をおくときにも巨視的という。微視的反対語である。

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改訂新版 世界大百科事典 「巨視的」の意味・わかりやすい解説

巨視的 (きょしてき)

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岩石学辞典 「巨視的」の解説

巨視的

微視的(microscopic)と対比して用いられる語で,対象物質が肉眼で観察できる場合に用いられる.megascopicと同じである.

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百科事典マイペディア 「巨視的」の意味・わかりやすい解説

巨視的(物理)【きょしてき】

マクロ

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世界大百科事典(旧版)内の巨視的の言及

【マクロ】より

…本来は〈巨(おお)きい〉ことを意味するギリシア語であるが,ここでは英語のmacroscopic(巨視的)の省略形の意味で理解する。さらに,巨視的という語も〈ものごとを大づかみにとらえる〉という意味で一般的に使われるが,自然科学での用法に限定しておく。…

※「巨視的」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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