差並(読み)さしならぶ

精選版 日本国語大辞典 「差並」の意味・読み・例文・類語

さし‐なら・ぶ【差並】

(「さし」は接頭語)
[1] 〘自バ四〙 対(つい)になって並ぶ。並んでいる。さしなむ。
万葉(8C後)九・一七三八「指並(さしならぶ) 隣の君は あらかじめ 己(おの)妻離(か)れて」
[2] 〘他バ下二〙 並べる。並ばせる。
源氏(1001‐14頃)東屋「わが娘もかやうにてさしならべたらむにはかたはならじかし」

さし‐なみ【差並】

〘名〙 並んでいること。
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉一「さしなみの隣町に同商中の老舗と知られし松沢儀右衛門」

さし‐な・む【差並】

〘自マ四〙 =さしならぶ(差並)(一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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