差添・差副(読み)さしぞい

精選版 日本国語大辞典 「差添・差副」の意味・読み・例文・類語

さし‐ぞい ‥ぞひ【差添・差副】

〘名〙
① 付き添うこと。かかわり合うこと。他の人を守ったり助けたりするために同伴すること。また、その人。さしぞえ。
※寺社奉行一件書類‐慶応二年(1866)一二月一四日(古事類苑・武技二〇)「勧進元 追手風喜太郎、差添 玉垣額之助」
読本椿説弓張月(1807‐11)後「差副(サシゾヒ)の觧刀(よろいどほし)をとって、時員に逓与(わた)し」

さし‐ぞえ ‥ぞへ【差添・差副】

〘名〙
太刀または打刀(うちがたな)に添えて腰にさした小さい刀。脇差(わきざし)。さしぞい。
御伽草子酒呑童子(室町末)「腰のさしぞへするりと抜き」
※歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)四立「長居してさしぞへに成ってはならぬわいのふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android