差添人(読み)さしぞいにん

精選版 日本国語大辞典 「差添人」の意味・読み・例文・類語

さしぞい‐にん さしぞひ‥【差添人】

〘名〙 (付き添いの人の意)
江戸時代法廷に出る者に付き添った人。庶民の場合には、町村役人がこれになることを要求されたが、法廷では本人を補佐し、その弁護にもあたった。さしぞえにん。
座右秘鑑(1828)三「兼々御定も有之処差添人なく罷出候段心得違之由」
② 江戸時代、老幼者、女性病人などが奉行所へ出頭するとき、許されて付き添った人。多く近親者の付き添いが許された。介添人。
※聞訟秘鑑(江戸後か)(古事類苑・法律五八)一「是は公事出入吟味之節、無謂差添人相願候共不取用

さしぞえ‐にん さしぞへ‥【差添人】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android