巳の時(読み)ミノトキ

デジタル大辞泉 「巳の時」の意味・読み・例文・類語

み‐の‐とき【×巳の時】

巳の刻1」に同じ。
巳の刻2」に同じ。
「いまだ―とぞ見えし白星かぶと」〈盛衰記・一五〉
1が1日の半ばになろうとする時刻であるところから》物事盛りのころ。
「北条家弓矢―と輝き」〈甲陽軍鑑・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巳の時」の意味・読み・例文・類語

み【巳】 の 時(とき)

① =み(巳)②(ハ)
書紀(720)舒明八年七月(図書寮本訓)「今より以後、卯の始に朝りて、巳(みのトキ)の後に退(まか)でむ」
② (①が一日の半ばである午(うま)の刻よりも前であるところから) 物が新しい状態であること。特に、鎧(よろい)などが、それほど古びていないで色彩などがまだあざやかであること。また、そのものやそのさま。巳の刻。
源平盛衰記(14C前)一五「鎧は緋威(ひをどし)金物を打、未(いまだ)(ミ)の時とぞ見えし」
③ (①が一日の半ばになろうとする時刻であるところから) 物事がたけなわである頃。勢いが盛んであるさま。
※甲陽軍鑑(17C初)品一三「北条家弓矢、巳の時とかがやき」

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