常山の舌(読み)じょうざんのした

故事成語を知る辞典 「常山の舌」の解説

常山の舌

正しいことを主張して、死ぬまでやめないこと。

[由来] 「新唐書がんこうけい伝」に出て来るエピソードから。七五六年、唐王朝に対してあんろくざんという武将反乱を起こしたときのこと。常山(現在の河北省)を守っていた顔杲卿は、善戦むなしく、反乱軍に捕らえられてしまいました。しかし、捕らえられてもなお安禄山のことを罵り続けたので、安禄山の部下たちは、ある橋の橋脚に彼を縛り付けてしまいました。ところが、顔杲卿はそれでも安禄山を罵るのをやめようとせず、ついには舌を切り取られてしまいます。ものが言えなくなった顔杲卿は、やがて息絶えてしまったということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android