デジタル大辞泉
「常用対数」の意味・読み・例文・類語
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じょうよう‐たいすうジャウヨウ‥【常用対数】
- 〘 名詞 〙 一〇を底とする対数のこと。十進法による数値計算に用いる。実用上の計算には、底を省略して logx と書くことが多い。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
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常用対数【じょうようたいすう】
10を底とする対数。xの常用対数の記号はlog1(/0)xだが日常の計算ではlog xと省略。対数の性質を利用し積,商,べきの計算を和,差,積の計算に直せるが,特にA=B×10(n/)(1≦B<10)と書き表せばlog A=log B+n(0≦log B<1)となり,小数部分log Bを仮数,整数nを指標という。したがって数字の並び方が同じで小数点の位置だけ異なる数の常用対数は,指標が異なるだけで仮数は変わらない。これが十進法の計算に便利な点で,対数表には仮数だけを小数点を省き記載。→自然対数/指数
→関連項目対数目盛|ネーピア|ブリッグス
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常用対数
じょうようたいすう
common logarithm
10を底とする対数。発見者であるイギリスの数学者 H.ブリッグスの名を取って,ブリッグスの対数ともいう。 log 1010=1,log 1010n=n であるから,十進法による桁数とその対数の値との間に関係がつけられるので,実用上の数値計算に使われた。数 x の常用対数は,普通底の 10を省略して,単に log x で表わす。
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世界大百科事典(旧版)内の常用対数の言及
【対数】より
… ふつうの記数法は十進法によるので,実用上の計算には10を底とする対数を用いるのが便利である。この対数を常用対数common logarithmと呼び,初等数学では底10を省略してlogxと書く。このとき公式(1)によりlog10=1となる。…
※「常用対数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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