幸便(読み)コウビン

デジタル大辞泉 「幸便」の意味・読み・例文・類語

こう‐びん〔カウ‐〕【幸便】

都合よく便りのついでのあること。よいついで。「幸便に託する」
手紙を人に託すとき、書き出しやあて名のわきに書く言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幸便」の意味・読み・例文・類語

こう‐びんカウ‥【幸便】

  1. 〘 名詞 〙 つごうがよいこと。よいついで。また、そのような時に人に手紙を託することが多かったので、手紙の書き出しの文句や添え書きのことばとしても用いる。
    1. [初出の実例]「一昨日幸便文を進之候をとりをとし」(出典:言継卿記‐天文二年(1533)一一月紙背(高倉永綱書状))
    2. 「幸便啓上」(出典:嵐蘭宛芭蕉書簡‐元祿四年(1671)二月一三日)

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普及版 字通 「幸便」の読み・字形・画数・意味

【幸便】こうびん

ついで。

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