幻住菴記(読み)げんじゅうあんのき

精選版 日本国語大辞典 「幻住菴記」の意味・読み・例文・類語

げんじゅうあんのき ゲンヂュウアン‥【幻住菴記】

江戸前期の俳文。松尾芭蕉作。元祿三年(一六九〇)頃成立。作者が同年四月から八月中旬にかけて、幻住菴に住んだときの生活感想を記したもの。美しい自然の中での簡素閑寂な日常と深い内省的な思索が景情一致の表現で述べられている。「猿蓑」「和漢文操」などに載る。数点の真蹟草稿が残されている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android