幾分(読み)イクブン

デジタル大辞泉 「幾分」の意味・読み・例文・類語

いく‐ぶん【幾分】

[名]いくつかに分けたうち一部分。いくらか。「もうけの幾分かを分けてやる」
[副]程度が小さいさま。いくらか。少し。「幾分気がひける」「幾分できが悪い」
[類語]幾らか若干なけなし少し少ないちょっと少しく少少ちょいとちとちっとちょっぴりいささかやや心持ち気持ち多少二三少数少量僅僅きんきんわずか数えるほどたったただたかだかしばらく低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのかささやか幾ばくせいぜいたかが微塵みじん些細ささいまばらほんのあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

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精選版 日本国語大辞典 「幾分」の意味・読み・例文・類語

いく‐ぶん【幾分】

[1] 〘名〙 いくつかの部分に分けること。また、その分けられた部分。一部分。また、すこし。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「以て一秒時を幾分する若許遅速を験し出す」
[2] 〘副〙 いくらか。ある程度。すこし。
悪魔(1903)〈国木田独歩〉三「反抗の念をすら幾分(イクブン)曖昧にしてしまった」

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