床几・牀几・将几(読み)しょうぎ

精選版 日本国語大辞典 「床几・牀几・将几」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぎ シャウ‥【床几・牀几・将几】

〘名〙
① 室内で臨時に着席する際に用いる一種の腰掛け。脚を打違いに組み尻の当たる部分に革を張り、携帯に便利なように作ったもの。陣中や狩り場などでも用いられた。また、神輿の台などにも使用された。畳床几(たたみしょうぎ)
曾我物語(南北朝頃)六「しゃうぎに腰をかけ、のたまひけるは」 〔捜神記‐巻二〕
② 横に長く、数人腰掛けられるようにつくった簡単な腰掛け台。
浮世草子傾城色三味線(1701)江戸「極楽とおもひし大座敷は、簾かけたる水ちゃ屋の休机(シャウギ)なり」
③ 「しょうぎ(床几)の間」の略。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android