康泰(読み)こうたい

精選版 日本国語大辞典 「康泰」の意味・読み・例文・類語

こう‐たい カウ‥【康泰】

[1] 〘名〙 (形動) (「康」「泰」はともにやすらかの意) やすらかなこと。平穏なさま。
異制庭訓往来(14C中)「下為三公百官之福祿増崇及万民康泰四海安寧」 〔王勃‐拝南郊頌序〕
[2] 中国三国時代の呉の官人。孫権に仕え、中郎として扶南カンボジア)に使いをする。その見聞インド使者からの伝聞とに基づいて「呉時外国伝」を著わした。生没年不詳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「康泰」の意味・わかりやすい解説

康泰
こうたい
Kang Tai; K`ang T`ai

中国,三国時代の官吏旅行家。黄武7 (228) 年頃呉王孫権命令朱応とともに東南アジアインド洋に旅行した。帰国後の著書に『呉時外国伝』『扶南土俗』があるが,現在では引用文の形でしか伝わっていない。朱応にも『扶南異物志』がある。

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普及版 字通 「康泰」の読み・字形・画数・意味

【康泰】こうたい

太平。

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