デジタル大辞泉 「建立」の意味・読み・例文・類語 こん‐りゅう〔‐リフ〕【建立】 [名](スル)1 寺院や堂・塔などを建てること。「寺を建立する」2 心の中である物事をつくり上げること。「兄さんは神でも仏でも…権威のあるものを―するのが嫌いなのです」〈漱石・行人〉[類語]建築・建設・建造・築造・営造・造営・普請ふしん・作事さくじ・造作ぞうさく・新築・改築・増築・移築・建てる けん‐りつ【建立】 [名](スル)築き上げること。打ち立てること。こんりゅう。「国家を建立する」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「建立」の意味・読み・例文・類語 こん‐りゅう‥リフ【建立】 〘 名詞 〙 ( 「こん」は「建」の呉音、「りゅう」は「立」の正音 )① 宗派を新たに開くこと。また、寺院やその建物を新たに作ること。けんりつ。[初出の実例]「今磐田の郡の部内に建立せる磐田寺の塔是れなり」(出典:日本霊異記(810‐824)中)② ( ①から転じて ) ①のため寄進を募ること。勧進。また、寄進すること。[初出の実例]「あの如意輪観音が箔しろのこんりうに出たといふ身でほうづへをして居る女郎は」(出典:洒落本・娼妓絹籭(1791)二)③ うちたてること。建物のような具体的なものから、事業のような形のないものや心の中の観念のようなものまでいう。[初出の実例]「殊に此げいとは衆人あひぎゃうを以て、一ざこんりうのじゅふくなれば」(出典:申楽談儀(1430)序) けん‐りつ【建立】 〘 名詞 〙 建て設けること。築き設けること。[初出の実例]「不泯の名声を建立せしむることを知るべきなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)[その他の文献]〔書経‐洪範〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「建立」の読み・字形・画数・意味 【建立】けんりつ 設ける。〔書、洪範〕擇びて卜筮の人を立し、乃ち卜筮を命ず。(こんりゆう(りふ)) 仏教語。堂・伽藍(がらん)を建てる。〔法華経、方便品〕佛形像を立す。字通「建」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報