弊衣破帽(読み)へいいはぼう

精選版 日本国語大辞典 「弊衣破帽」の意味・読み・例文・類語

へいい‐はぼう【弊衣破帽】

〘名〙 ぼろぼろの衣服と破れて汚ない帽子。特に、旧制高等学校生徒が好んで行なった蛮カラ風俗
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「弊衣破帽の人達は、一丁此方から飛むで出て迎へ」

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デジタル大辞泉 「弊衣破帽」の意味・読み・例文・類語

へいい‐はぼう【弊衣破帽】

ぼろぼろの衣服と破れた帽子。特に、旧制高等学校の生徒の間に流行した蛮カラ服装
「第一高等学校に、―の豪放ぶりや」〈里見弴・安城家の兄弟
[類語]見苦しいみっともないはしたない醜悪ほこりっぽい汚いむさくるしい汚らしい小汚い薄汚いけがらわしいばっちいむさい泥まみれ不潔不浄不衛生不純尾籠みすぼらしいぼろいぼろぼろおんぼろよれよれぽんこつ汚れ物汚濁けがれよごれ汚点汚染くすむ薄汚れる汚れる煤ける垢じみるまみれる油じみる汗じみる醜態老醜無様ぶざま不格好醜いしゅうばばっちいしどけない目障りじじむさいかっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い不細工田舎臭い不体裁グロテスク不器量だらしない醜怪浅ましい見辛い見るに見兼ねる

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四字熟語を知る辞典 「弊衣破帽」の解説

弊衣破帽

破れた衣服と破れた帽子。ぼろぼろの衣服と破れてきたない帽子。

[使用例] 一見かかるものとは全く縁のないような松下の豪放を装った弊衣破帽のなかで動いていたことは否定できない所であるが[高見順故旧忘れ得べき|1935~36]

[解説] 旧制高等学校の生徒が好んで行ったバンカラな風俗。

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