弓懸・弽・韘・鞢(読み)ゆがけ

精選版 日本国語大辞典 「弓懸・弽・韘・鞢」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐がけ【弓懸・弽・韘・鞢】

〘名〙
① 弓を射るときに、手指が痛まないように用いる革製の手袋。左右一対になっているものを諸(もろ)ゆがけ、右手にだけ着けるものを的ゆがけ、右手の拇指(おやゆび)以下三指だけに着けるものを四掛(よつかけ)という。ゆみかけ。
曾我物語(南北朝頃)九「鞭とゆかけをば、二人の乳母が方へやるべし」
② (弓懸) 秋田県で、田仕事のとき使用する腕ぬきをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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