弓河内村(読み)ゆみごうちむら

日本歴史地名大系 「弓河内村」の解説

弓河内村
ゆみごうちむら

[現在地名]河原町弓河内

小畑おばた村の西に位置し、集落は東流する曳田ひけた川南岸の台地上にある。南東は山を越えて小河内おごうち村に通じる。弓ノ河内村とも記し、支村としておか村・上村・北田・奥田がある(因幡志)。享保元年(一七一六)の郷村高辻帳は「ユミノカウチ」と訓ずる。支村上村は正保期(一六四四―四八)以前からの内村で、正保国絵図では書落されていたが、元禄国絵図に記載された(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)。しかし、安政五年(一八五八)の村々生高竈数取調帳では上村はきた村の内として併記されており、現在は北村地内となっている。

広峯ひろみね神社(現兵庫県姫路市)の文明一四年(一四八二)八月一〇日の檀那村書(肥塚家文書)によると、同社御師の林五郎左衛門尉家長は「ひけたのゆミのかふち村」を一円知行地としており、当時の宿は岡村家・又中家・岡家であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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