精選版 日本国語大辞典 「引攣」の意味・読み・例文・類語
ひき‐つ・る【引攣】
[1] 〘自ラ五(四)〙
※御伽草子・福富長者物語(室町末)「あまりこしのひきつり、おなかのいたむにたえずして」
② 引っ張られてこわばる。また、硬直して動かなくなる。
[2] 〘他ラ五(四)〙 痙攣させる。
※崖の下(1928)〈嘉村礒多〉「眉をぴりぴり引吊り」
[3] 〘自ラ下二〙 ⇒ひきつれる(引攣)
ひき‐つり【引攣】
〘名〙
② 皮膚などの表面がやけどなどのため引っ張ったようになっていること。また、その部分。ひっつり。ひきつれ。ひっつれ。
ひっ‐つ・る【引攣】
[1] 〘自ラ五(四)〙 「ひきつる(引攣)」の変化した語。〔文明本節用集(室町中)〕
[2] 〘他ラ四〙 引っぱる。
ひっ‐つり【引攣】
〘名〙 「ひきつり(引攣)」の変化した語。
※滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)九「あばたも念の入たひっつりだらけのうへ、おまけに横小鬢が、はげてあった」
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