弘済(読み)こうさい

普及版 字通 「弘済」の読み・字形・画数・意味

【弘済】こうさい

ひろく救う。〔後漢書、郎伝〕十室の邑、必ず忠信り。土の人、豈に貞賢無(なか)らんや。未だの賞拔するるを聞かず。善を求め務を贊け、弘く元元を濟(すく)ふ以に非ざるなり。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「弘済」の解説

弘済 ぐさい

?-? 百済(くだら)(朝鮮)の僧。
「日本霊異記」によると,7世紀後半,百済救援におもむいた備後(びんご)(広島県)三谷郡郡長の先祖とともに渡来,三谷寺を創建した。仏像をつくるため京都で金や赤の顔料などをもとめての帰途,売り物の亀(かめ)をたすけた。船上で賊におそわれ海に身を投じたとき,その亀にたすけられたという。「本朝高僧伝」では放済。「こうさい」ともよむ。

弘済 こうさい

ぐさい

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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