精選版 日本国語大辞典
「強力・剛力・豪力」の意味・読み・例文・類語
ごう‐りき ガウ‥【強力・剛力・豪力】
〘名〙
① (形動) 力の強いこと。また、そのさま、その人。きょうりょく。
※
今昔(1120頃か)二五「而るに、露
(つゆ)、家の兵
(つはもの)にも不劣
(おとらず)として心太く、手聞き、
強力にして」
② 荷を背負って
修験者(しゅげんじゃ)、
山伏などに従う下僕。
※
義経記(室町中か)七「
武蔵坊は喜三太
(きさんだ)といふ下部
(しもべ)をがうりきになして」
③ 登山者の荷を持ち、案内をする人。
※俳諧・奥の
細道(1693‐94頃)
出羽三山「八日、
月山にのぼる。
木綿(ゆふ)しめ身に引かけ、
宝冠に頭を包、強力と云ものに道びかれて、
雲霧の山気の中に、
氷雪を踏でのぼる事八里」
※
ささめごと(1463‐64頃)上「彼の後、
有心体とて心こもりたる体、長
(たけ)高き体とてやせさむき体をまなび、これをよみつのりて強力
(ガウりき)鬼とり拉
(ひし)ぐ体をまなべ」
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