彌猛(読み)よだけし

精選版 日本国語大辞典 「彌猛」の意味・読み・例文・類語

よ‐だけ・し【彌猛】

〘形ク〙
物事状態が、大げさである。ぎょうぎょうしい。程度がはなはだしい。
源氏(1001‐14頃)行幸「なにくれの儀式を、御心には、いともおぼさぬことをだに、おのづから、よだけく、いかめしくなるを」
気分が、ものうい。気づまりである。大儀である。めんどうである。
※源氏(1001‐14頃)行幸「おほやけに仕ふる人ともなくて、こもり侍れば、よろづうひうひしうよだけくなりにて侍り」
よだけ‐げ
〘形動〙
よだけ‐さ
〘名〙

や‐たけ【彌猛】

〘名〙 (形動) いよいよ激しく、勇み立つこと。いよいよ激しくはやり立つこと。また、そのさま。〔温故知新書(1484)〕
※読本・雨月物語(1776)浅茅が宿「一旦樹神(こだま)などいふおそろしき鬼(もの)(すむ)所となりたりしを、稚き女子の矢武(ヤタケ)におはするぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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