当路(読み)トウロ

デジタル大辞泉 「当路」の意味・読み・例文・類語

とう‐ろ〔タウ‐〕【当路】

要路にあたる意》重要な地位についていること。また、その人。「当路者」
ここに於て書を―にたてまつり」〈露伴・日ぐらし物語〉

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精選版 日本国語大辞典 「当路」の意味・読み・例文・類語

とう‐ろタウ‥【当路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 交通の要路にあたること。通らなければならない道。
    1. [初出の実例]「凡台巡行京裏。厳加决罸掃清。在宮外諸司并諸家掃除当路」(出典:延喜式(927)四一)
  3. 重要な地位についていること。枢要の地位にあること。
    1. [初出の実例]「威権当路の人。清平の世には。この両舌離間の語相応せぬなり」(出典:十善法語(1775)七)
    2. [その他の文献]〔許棠‐上淮南李僕射詩〕
  4. 自分が身をおいている、この道。〔日誌字解(1869)〕

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普及版 字通 「当路」の読み・字形・画数・意味

【当路】とう(たう)ろ

執政となる。〔孟子、公孫丑上〕夫子(ふうし)、路に齊に當らば、管仲晏子の功、復(ま)た許すべきかと。孟子曰く、子(し)はに齊の人なり。管仲・晏子を知るのみ。

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