形似(読み)ケイジ

デジタル大辞泉 「形似」の意味・読み・例文・類語

けい‐じ【形似】

形が似ていること。
東洋画で、対象形態を忠実に写すこと。→写意しゃい

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精選版 日本国語大辞典 「形似」の意味・読み・例文・類語

けい‐じ【形似】

  1. 〘 名詞 〙 形の似ていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「専形似利者作此。則使観者目悦情淫。其心自奢焉」(出典随筆山中人饒舌(1813)下)

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普及版 字通 「形似」の読み・字形・画数・意味

【形似】けいじ

外面が似ている。〔甌北詩話、八、高青邱の詩〕李(白)の詩は、從(もと)(従来)未だ能く之れを學ぶらず。惟だ邱之れと相ひ上下す。惟だに形似たるのみならず、且つも似たり。

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改訂新版 世界大百科事典 「形似」の意味・わかりやすい解説

形似 (けいじ)
xíng sì

形あるいは体つきが似ていること。転じて,対象の外形を再現することを意味する中国絵画用語。気韻に対するもの。張彦遠によって初めて詳細に論じられた。そこにいう形似と気韻との関係とは,言い換えれば,絵画とはいったい何を,いかに再現するものであるのかという根本問題にほかならない。しかし,以後1000年にわたる中国絵画史の流れの中で,それが実際どう受けとめられ,どう解決されてきたのかについては,なお十分な理解を見ていない。
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