彼も人なり、我も人なり(読み)かれもひとなり、われもひとなり

故事成語を知る辞典 「彼も人なり、我も人なり」の解説

彼も人なり、我も人なり

同じ人間なのだから、他人にできて自分にできないことなどない、ということ。自分の奮起をうながす場合や、自分の権利を主張する場合などに用いることば。

[使用例] さもあらばあれ、彼も人なり、我も人なり、ちゅうたつともあるものが、いかでこれしきの敗れに屈せんや[吉川英治三国志|1939~43]

[由来] 八~九世紀、唐王朝の時代の文人かんの文章の一節から。昔の人は、しゅんという聖人の話を聞くと、「彼も人なり、われも人なり(その人も私も同じ人間だ)」と考え、自分も舜のようになろうと朝晩、努力したものだ、と述べています。また、この一節の元になったものとして、「孟子とうのぶんこう・上」に出て来る、「彼も丈夫なり、我も丈夫なり(その人もいっぱしの男なら、私だっていっぱしの男だ)」があります。

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ことわざを知る辞典 「彼も人なり、我も人なり」の解説

彼も人なり、我も人なり

彼も我も同じ人間である。人のできることが自分にもできないはずがない。

[解説] 努力すべきことを教えることば。自己の奮起をうながす場合や、自己の権利を主張する場合などに用います。

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