後二条天皇(読み)ゴニジョウテンノウ

デジタル大辞泉 「後二条天皇」の意味・読み・例文・類語

ごにじょう‐てんのう〔ゴニデウテンワウ〕【後二条天皇】

[1285~1308]第94代天皇在位、1301~1308。後宇多天皇の第1皇子。名は邦治伏見後伏見両天皇と持明院統が続いて、大覚寺統後宇多上皇抗議により、即位歌集に「後二条院御集」。

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精選版 日本国語大辞典 「後二条天皇」の意味・読み・例文・類語

ごにじょう‐てんのうゴニデウテンワウ【後二条天皇】

  1. 第九四代天皇。後宇多天皇の第一皇子。母は西華門院源基子。名は邦治(くにはる)正安三年(一三〇一)即位。後宇多天皇の後、伏見・後伏見の持明院統の天皇が二代続いたので、大覚寺統の後宇多天皇の抗議により、執権北条貞時の斡旋両統迭立(てつりつ)協定が成ったもの。在位八年。歌集「後二条院御集」などがある。弘安八~徳治三年(一二八五‐一三〇八

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「後二条天皇」の意味・わかりやすい解説

後二条天皇
ごにじょうてんのう
(1285―1308)

第94代天皇(在位1301~08)。名は邦治(くにはる)。後宇多(ごうだ)天皇の第1皇子。母は西華門院源基子(もとこ)(父堀河具守(とももり))。1298年(永仁6)立太子。92代伏見(ふしみ)、93代後伏見天皇と持明院(じみょういん)統側が2代続いて皇位についたので、大覚寺(だいかくじ)統の後宇多上皇は鎌倉幕府を責めて、両統迭立(てつりつ)の法をたてさせた。その結果、1301年(正安3)1月践祚(せんそ)、3月即位した。治世中は父上皇が院政を行い、東宮には持明院統の富仁(とみひと)親王花園(はなぞの)天皇)が立った。陵墓は京都市左京区北白川の北白河陵。歌集『後二条院御集』『後二条院御百首』などがある。

[小野信二]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「後二条天皇」の解説

後二条天皇 ごにじょうてんのう

1285-1308 鎌倉時代,第94代天皇。在位1301-08。
弘安(こうあん)8年2月2日生まれ。後宇多天皇の第1皇子。母は源基子(きし)(西華門院)。持明院統の天皇が伏見・後伏見と2代つづいたあと即位した大覚寺統の天皇。父が院政をしく。この時期,両統の対立はいよいよ激化,大覚寺統内も二分,三分する混乱のなか,徳治(とくじ)3年8月25日急死した。24歳。墓所は北白河陵(きたしらかわのみささぎ)(京都市左京区)。諱(いみな)は邦治(くにはる)。歌集に「後二条院御集」など。
【格言など】人としていかでか世にもありふべき五(いつつ)の常のみちはなれては(「後二条院御百首」)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後二条天皇」の意味・わかりやすい解説

後二条天皇
ごにじょうてんのう

[生]弘安8(1285).2.2. 京都
[没]延慶1(1308).8.25. 京都
第 94代の天皇 (在位 1301~08) 。名は邦治。後宇多天皇の第1皇子。母は西華門院源基子 (内大臣源具守の娘) 。正安3 (01) 年践祚,次いで即位。伏見,後伏見と持明院統の天皇が2代続いたため,後宇多上皇の意を受けた執権北条貞時の調停によって皇位についた。歌集に『後二条院御集』などがある。陵墓は京都市左京区白川追分町の北白河陵。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「後二条天皇」の解説

後二条天皇
ごにじょうてんのう

1285.2.2~1308.8.25

在位1301.1.21~08.8.25

後宇多天皇の第1皇子。名は邦治(くにはる)。母は堀川具守の女西華門院基子。後醍醐天皇の異母兄。1298年(永仁6)持明院統の後伏見天皇の皇太子となり,1301年(正安3)即位。父後宇多上皇が院政をとった。皇太子には持明院統の皇子(花園天皇)が立った。皇子邦良(くによし)親王は後宇多上皇によって大覚寺統の正嫡として後醍醐天皇の皇太子に立てられたが,皇位につかずに没した。

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367日誕生日大事典 「後二条天皇」の解説

後二条天皇 (ごにじょうてんのう)

生年月日:1285年2月2日
鎌倉時代後期の第94代の天皇
1308年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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